【散文気分】 - 2020/4/28 Tue -

通院帰りには最寄りの たこ焼き屋さんへ立ち寄ります。

いつ頃からなのか。 気付けば2週間ごとに、そのような昼食としているワケでして。
いわゆる立ち飲みスペース(カウンター)を備える そのお店では、昼のかき入れ時なのでしょう、店頭売りの【焼き】に大将が ひっきりなしに従事しているのが、もっぱらの光景です。 そんな後ろ姿を眺めるともなく眺めつつ、いつものように『ソースもマヨネーズも おかかも無しで、青海苔だけ散らして』もらって8個か10個を食します。 テレビでは これまたいつでも坂上忍が進行役を務める時事・情報番組が映し出されていて、同い年の彼を眺めては、『自分もこんな感じの姿に 見えているんだろーかなぁ…』などと憂い感じる次第です。

初期の頃はテイクアウトしてから駅前のベンチで食べる習慣でした。 初期とは言え、そうした習慣はワリと長く続いていたと記憶しています。 …知らなかったんです。 立ち飲み屋さんだったって。 たこ焼き・イートインだって。 立ち入るようになったキッカケは、ある日が寒かったことと、些細な観察眼でしょうか。

(…あれ、のれんが下がってる。) 『大将、中で飲み食いできるの?』

 「あ、えぇ。 そーゆー店ですから。 (…たこ焼きをひっくり返しながら」

『たこ焼きをつまみに飲むんだぁ。』

 「ん、まぁ そんな感じでぇ。」

夜の姿はまた違うのでしょう。 実際には他のメニュー(おでん等)も用意されているようです。 そんな店内への侵入が始まってからも随分と長いこと、私以外には店頭売りも含めてお客さんの姿が見られませんでした。 大丈夫なのかしらん?と感じさせられないことなどはありませんでした。 でも、【夜の部】の片鱗が何となく感じられる佇まいでしたから、昼のたこ焼きは経営上ではそれほどに重要ではないのかな?とも想像していました。

そうした事情が変わって来たのはいつ頃のことだったでしょうか。 …そう。 いわゆるコロナ騒ぎが始まり、外出する際には何だか鉛の気分で電車に乗るような、そんな頃だったような気がします。

来店から会計を済ませるまで、いつでも変わらずに私一人っきりだった店内に、若い女性が一人でフラっと訪れ、続いて二人組の若い男性が、さらに続けてソロの男性が訪れたことがありました。 それまでは店内での喫煙が上等なお店だったのですが、コロナ騒ぎが進むにつれ 店外でひっそりと?を求められる状況には、既にありました。 その日は一時的に店内を利用する者の全員が、店外でひっそりと過ごしていたタイミングすらもありました。 …まだまだ寒い、ある火曜日の昼下がりのコトです。

また、そのような気付きの少し後からか。 店頭へのお客さんが途切れ無く現れています。 一度などは大将から、先に(店頭のお客さんへ)融通させてもらえないだろうかと、尋ねられたことまでありました。 もちろん 快く承知しました。 何しろ目の前には坂上忍(ゲストには何ちゃらマングローブ・他)と、手元にはクッキング・パパ(コンビニ版のペーパーバック本)がありましたから。 ついでに時間だって たっぷりとありました。 そして そのような盛況は今(4/28現在)に至ります。 子供らや高校生、大学生風なお客さんが見られるのも好ましい光景と感じられます。 お客さんの年齢層はバラバラで広いといった印象もあります。

巨大なテレビの近くには小さな書棚があり、文庫本で構成される蔵書が鎮座しています。 誰の趣味なのか判りませんが何らかの偏りは感じられる、そんな背表紙・群です。 そこそこには整然と作家ごとに並んでいるのですが、『あれ、こんな外れたところにも一冊?』といった感じで、村上春樹の短編集を見つけました。 きっと閲覧したお客さんが戻し損ねたのだろうと推測しました。

食事にしろ、飲むにしろ、そうした場で書物に読みふける芸当など私には備わっていないハズだとの自覚がありましたから、背表紙を眺めるにとどまってもいたのです。 要するに、本屋さんや図書館でそうするのとは具合が少々異なる… とでも言えましょうか。 極々簡単にできていることが、もう一方では そう簡単には出来ない。

書棚の中で本来収まるべき位置から外れたその一冊を手に取った、そんないきさつを覚えてはいません。 気付いた時には既に熟読姿勢にありましたから。 短編集なのでタイトルを一通り眺めてから、そして巻末の『品川猿』を選んでいたものと推測します。 10数年前に読んだままに、覚えていた作品が真っ先に飛び込んできた、そんな程度のことだったのでしょう。

そして今日、2作目を読みました。 巻頭で作者の【前書き】から続くその作品には 確かに心当たりがありましたが、随分と印象の異なるのに驚かされながら読み進めていました。 有体に言ってしまえば、感じて鳥肌が立ちました。

かと言って。 いま(今日)、10数年前の自分について振り返ることを それほど重要には思えません。 少なくとも その当時の私なりには、きっと忙しかったのでしょうから。

26.Apr.2020 小田急線 車中にて

俗に。 【赤】を攻撃色などと捉える向きがありますようで。

『あっかんべぇ〜』の由来は『赤目』だとか。 智辯学園のアンダーシャツの色が赤だとか。(※そりゃあ詭弁だろ)
武田の赤備え、真田の赤備え…etc. と。 歴史的に見てみても、戦いで もてはやされたカラーであることには、大振れしていないようです。

いずれにせよ、『かかわると血ぃ見るぜょ。』といった脅しなのでしょうか。 しかし無用な【戦い】を避けるための手段 と解釈することも出来るのかとも。 なので もちろん、そのカモフラージュも起こり得るのかなとも。

で。 私の場合には元気の証?みたいです。 そういった時期にはもぅ、やたらめったらに赤い物を身にまとう傾向が あるようでがす。 水物の元気なんですがね。

赤いパンツ(下着)とか、持ってますか。 女性の場合?だと勝負なんちゃら などとも言いますね。
勝負してないんすが、何枚も持ってますだ。 …極々普通に着用してますだ (汗

P.S.

忘れておりました。 本文で言う村上春樹の短編集とは『東京奇譚集』です。 ハードカバーと文庫版では装丁が著しく異なります。 私は文庫版の表紙に採用されている猿が好きです。 お話の中に登場する猿のイメージとはかなり?ギャップが感じられるのですが。 かと言ってマッチしてりゃいいってものでもないでしょうし。

扇子、ですかな。 (パタパタパタ、アツアツアツ…

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