【散文気分】 - 2017/12/5 Wed -

おはようございます。

ある境遇を でっち上げて小説を書くヒトは。
すなわち、でっち上げられる境遇が尽きた時から、小説を書くことを辞さねばならぬのでしょうか。

そんな でっち上げ 作業が尽きることなく、こんこんと湧き出続ける境遇に恵まれたヒトが、すなわち小説家なのでしょうか。

是か非か。

ネタはご本人そのもの、もしくはご本人の関わり合ってきた全ての人、物事、その他諸々なのでしょう。 そもそもネタなどといった感覚で、そうした物事に向き合ってなどおられないのではないか?とさえ想像してしまいます。

稚拙ながらも。 かく言う私にもかろうじて身に覚えがアルのが、写真でしょうか。
被写体となるものの方から、あたかも『ねぇ、撮って撮って!』と、せがまれて。 で、撮るじゃないですか。 そんな写真は、いいようです。 なので私の功績とは、とても思えません。

小説のお話に戻します。

好きな小説があります。 村上春樹の短編 『回転木馬のデッドヒート』。
ほとぼりが冷めると読み返す本の一冊です。 他にもありますが、今回はこの一冊でお話を進めます。

訴えて来たんだそうです。
彼は【スクラップ】と例えていました。 人から聴いた話や自分で創作してみた短い文章を溜め込んでいたのですね。 そうしたものの殆どは日の目を見ることもなく机の引き出しにしまわれたままとなっていたようです。

ところが、ある時に同時多発的に、それらの中からある集団が『世に発表してくれろ』と訴えかけてきたのだそうです。 そんな 『回転木馬のデッドヒート』。
ちょっと不思議、でも決してあり得ないワケじゃない。 なにしろ事実、人の経験談なのですから。 でも、不思議と引き込まれるお話の集約です。

今。 私が最も関心をもっている、そう感じて振り返るのは、巻末のお話です。
 『ハンティング・ナイフ』

きっと、現在の私の境遇に依る部分が、広がって来ていたのでしょう。

でも、そういったお話は、ころころとポジションが変わるのも、私にとっての特徴です。 少し前までは 『今は亡き王女のための』 でしたから。 もう少し前までは 『野球場』 でしたし、もっと前までは 『嘔吐1979』 でした。

決して宣伝とかお勧めのつもりはありませんでしたが、どうです。 読んでみたくなったでしょう。 今日のテーマは 【誘い】 です。 決して、誘惑ではナイところが肝な部分でもあります。 あくまでも誘いですから。 どうぞリラックスして誘われて下さい。 きちんと誘われるのも、きっと大事なことだろうなと思います。 勝手ながらも。






3.Dec.2017 藤沢市 亀井野地区・私鉄沿線の農地にて。

早いですね。 日当たりも良好だし。

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