【散文気分】 - 2012/09/14 Fri -



映画 「 おっぱいバレー 」 をDVDで借りて見ました。  いやぁ失礼、 コチラ の方でした。
数年前に何となく ゆるい感じで騒がれていたのは覚えておりました。 原作の方も古本屋時分にはハードカバーで 持ち込みがあったのを覚えております。 きっとタイトルを見て「なんだこりゃ」とでも思ったのでしょう。  そして残念ながらタイトルで なんとなくストーリーが読めてしまうのが難点だなと感じておりました。

あの、中3設定の少年達(5名のみのバレー部員)が あっけらかんとした お馬鹿さんに描かれているのです。  少し丸みを帯びて毒を抜いた”稲中卓球部”と言えば近いかもしれません。 もう とことんお馬鹿さんなの です。 アイツらは放っといても安心だからといった感じで生徒や教師たちからも安パイ視されています。  バレー部などと呼ばれません。 バカ部ですから。 体育館も使えなければ校庭のコートも女子バレー部に占領 されている有り様なのです。

そんな彼らの中学生活にある日ちょっとした事件が起こるのですな。 そう、綾瀬はるかが新任教師として 赴任して来ては、単なる空きポストだからという理由で、あろうことか男子バレー部顧問を教頭から勧めらます。  これまた いとも簡単にそれを承諾してしまうのでした。 部員たちにとっては大事件と言っても良いくらいなのです。

実は寺嶋先生(綾瀬はるか)はですねぇ、少々ナーバスになっておりました。 前任先の学校で少々問題を抱えておいで だったのですな。 そして心機一転して自らの気持ちを奮い立たせようと勇んでバカ部… コホン。 男子バレー部 の顧問を引き受けたのでした。 放課後にジャージ姿で部室を訪れるのですが その鼻っ柱をくじくように、 今日は先生の歓迎会をすることに決めました!と、部員たちにまるっきりヤル気が感じられません。

その実態を目の当たりにして、寺嶋先生の闘志に火が点きます。 イキナリ部員たちを体育館へと連れ出しては 女子バレー部と練習試合をさせようとするのです。 が。 ムリなのです。 5人しか部員がいないのですから。  そこはまぁ映画って簡単なモノでして、”渡りに舟”といったタイミングで入部希望の1年生(しかも経験者) が現れて、とうとう練習試合となります。 試合は軽ぅ〜くゼロ封で瞬時に終了して、その無様さ加減にブチ切れ た1年生新入部員はその場で退部して、その後なぜかグレてしまうのです。 なにもグレなくったっていいじゃ ないかとも思いましたが、多感な時期なのです。 バレーに対して色々と引きずる思いもあったのです。

にもかかわらず、部室に戻って来た寺嶋先生に部員たちは歓迎会の続きを迫ります。 ツイスターゲーム しましょう♪などと。 寺嶋先生はそんな彼らを激して奮い立たせようとするのですが ちっとも振るわない。 どうして そうなのかを尋ねてみると それはそれは気の毒な、まともにバレーボールが出来ぬままに今日まで至った過去の経緯 などが次々に露呈するのでした。 一瞬グラつく寺嶋先生でしたが、それでも折れずに部員たちを諭し続けます。 みんなからバカにされた まんまでいいの? 試合に勝ちたいと思わないの! もしもアナタたちが本っ気で考えるなら、先生なんでも するから! …と。

それまで適当なゆるい返事などをして聞き流していたハズの部員たちの眼が、にわかに キュピ─────ンっ! と光るのでした。














コレは”おっぱい条約”が締結されようとする場面ですな。

実はガッチリと堅い握手で交わされた条約ではありませんでした。 しかし寺嶋先生には過去の失敗といった ジレンマなども手伝ってハッキリと断り切れない心情なども抱えておられました。 けれども部員たちは相変わらず ケロっと明るく特に脅迫めいた押し問答にはならないのが爽やかというか、まことにバカっぽく描かれております。ヘイ。

時代背景や地域設定が原作と異なるようでして、1979(S54)年の北九州のようなのです。 当時の私は小学 6年生でしたから、翌年中学へと上がると彼ら(3年生部員)は卒業して居ない、あとから部に戻ってくる1年生 部員がいっこ上になります。 そのようなワケありましてその設定でもなかなかに楽しめました。

この作品を見てゆくウチに思い出した別の作品があります。 私は小説で読みました。
同じく筑豊のもう少し古い時代設定ですが、若い女性教諭が不祥事から郷里に居られなくなる… といった 始まり方なのです。 以後、波乱に富んだ人生を歩んでゆき、晩年に不幸な死に方をします。 そんなひとりの 女性像を血縁関係にありながらも、叔母の存在として知らされていなかった甥っ子が、その死をきっかけに父から打ち明けられて ゆっくりと叔母の生涯を紐解いてゆく。 そんなカタチでお話が進められています。   「嫌われ松子の一生」ですた。





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