【散文気分】 - 2012/08/05 Sun -



7月最後と8月初めをつなぐ一週間でしたか。
仕事で少々テンパってました。 そういった境遇は嫌いだし 出来ないし、なるべく距離を置くようにして おるのですが。 今は周囲からの大波に飲み込まれざるを得ない立場にあるワケでして、難破直前の非力な 小舟で物資の輸送に掛かりつけておりました。 終了は3日目の土曜早朝。 社長と別れてから最寄駅前の Mに立ち寄り、外のテラスへ持ち込んだ一番搾り350mlを2/3ほど一気飲みして、 良心が咎めるので エッグマフィン1個だけ買ってきてむさぼり食いました。 そうして解き放たれたので周囲は無人なのをいいコトに 喫煙しました。 やっと帰れるのだなぁ・・・ と思ったのはその頃でしたでしょうか。

そんな週の初めには帰り道で何気ない物事に癒されるコトなどもあったのです。 今まで忘れていたという よりは思い出す余地が無かったのに尽きます。 月曜・水曜の夜に自身では37・8年振りといった体験に ビックリさせられてしまいました。


 

↑まずは月曜の夜です。
交通量の多いバス通り沿いの歩道に面したオフィスビルの壁面(コンクリ打ちっ放し)です。 高さはサツキ の植え込みから50cmくらいのところであり、我々の目線などよりもずっと下なのでした。 明るい街灯の光が ちょうど街路樹の陰になって暗いところでもあり、私がなぜ気付けたのかも解りません。

もうアブラゼミ独特な茶色く色が着いておりましたから、比較的早い時間帯から羽化が行われていたのかと 思われます。 羽が後ろに反り返っているのは強風に煽られながら伸びて乾燥していったためではないかと 思います。 飛び立つまでに真っ直ぐになるのかが心配でしたが どうなのでしょう。


 

 

↑同じ夜に37・8年振り=その2回目です。
近所の高台にあるマンションのエントランス前の歩道ワキ植え込み、そこに突き刺さった棒っ杭にしがみ付いて おりました。 実は考え事しながらその場を1歩通り過ぎてから(ん?)と立ち止まり、後ずさりして下を 見るといました。 しかもまだ白い。 うぅぅぅぅぅぅぅぅむ… ナゼ気付けたのか?

コチラは棒っ杭の先端に抜け殻(空蝉)が残されておりますから、明らかに羽化が始まってから移動した のでしょう。 なぜならば。 やはりこの場所も強風吹きすさぶ状況であり、白く伸びた左の羽が始終パタパタ とはためいておりました。 恐らくは羽が伸びてきた頃からか (ムム、ヤヴァイナ ココ。 ハヤク ボッコ ノ ウシロニ マワリコマネバ…) などと、にじにじカニさん歩きしていったのでしょうか。


 

 

↑そして水曜の夜。 同じ週に37・8年振り=その3回目です。
もうさすがに驚きというか呆れの心境であり、ツカツカ近寄ってから 『マジっすかぁ?(汗』 って話しかけて ましたから。 お忙しい さ中だとは思うのだけれど。

元IBM藤沢工場があった西門前のコンクリ塀なのですが、いやはやコチラも低い低い。 まぁ膝丈くらい でしたでしょうか。 ナゼゆえにコンクリとアスファルトだらけの世界に出てきて羽化しちゃうかなぁ… などと悩みながらも激写しておりました。 周囲には そこそこな高さのケヤキや生垣の木もあるのに。

ラッキー繋がりの末に まさかこの ”エビ反り” 場面までをも見ることが出来るなどとは思いませんでした。    おい、おまいら。 サービス過剰なんとちゃうんかょ。











週の前半にこのような良いコトにめぐり合えますと、後半のアフォなドタバタ劇もナントカ乗り切っちゃったり します。 ホント不思議なコトですな。


え〜っとですねぇ、 セミの羽化を見物するのは子供の頃の ”遊び” でした。

お袋さまから教えてもらった遊びでありまして。 夕方に近所の・・・ あ、自宅ではなくお袋さまの郷里、 私の爺さま婆さまの暮らす古い家にですねぇ、夏休みに出向きますでしょ。 ほいで近所の栃木市立第五 小学校の校庭内に うっそうと茂る林の中で子ゼミを捕獲して来ては、玄関先の網戸なんかに止まらせて おくのですな。

するとご飯食べ終わって花火でもしようかといった頃合から羽化が始まるので、そんな光景を ぼぉぉぉ…っと 眺めておったのですわぃ。 私のスローなたしなみはこの頃から始まっておったのかと(笑

子ゼミを捕獲するには多少の知識と知恵などが要求されまつ。 まさか樹の枝とかによじ登ってる途中を めっけて採集するとか想像されておられませぬか? いやはや、これだから素人さんは…

子ゼミの抜け出た穴を見つけるコトなどはございましょう。 直径1.5〜2cmくらいの。 アレは抜け出た 後の穴なので いっくら探してももう出て来やしません。 探す目標は0.5cm程度の小さな穴なのです。  そして運よく見つけたならば、まずは地面にそっと顔を近付けて覗き込んでみてくだつぁい。

いましたか? 子ゼミ。 伺ってんすょ、穴の出口から外の状況などを。

では進めてまいりましょう。 次に小指の先で丁寧に穴の入り口を広げるように掘削作業に入ります。  崩し過ぎないように丁寧に外側に土をかき出してゆきますと、意外にも穴の中は広かったりします。  そして小指が根元まで入るくらいに広がったならば、子ゼミ釣りに入ります。 要領は簡単。 すなわち、 小指を突っ込んで子ゼミがつかまって来るのを待つのです。 針先にまで自分の感覚が及んでいるような モノですから魚釣りよりも簡単。 あとはゆっくりと引き上げて 1匹目Get!

ただし、ひとつ問題がありまする。 痛いんすょ、子ゼミ。 足が細く鋭く尖ってて。

そのような場合にも方法があったりします。 道具はその辺に転がっている空き缶。 予め そいつに水道から 水を汲んで来ておいて携帯し、上記の作業工程に臨むのですな。 そして いよいよ”釣り”に入る段階となった ならば、水。 じゃ〜っと穴の中に流し込んじゃってくだつぁい。 あとはカップ麺の出来上がり待つように 待ちましょう。 やがて穴の奥から あっぷあっぷした子ゼミが外まで這い出て来ますから難なく 2匹目Get!


この遊びを知らない、現地で出来た友達の男の子に教えてあげたならば、うまく飲み込めていない彼は父親から借りてきた大きなスコップ で ひたすら掘り続け、やがて『…ん!コレそうかぁ?』と私に差し出す その手のひらの上には、多分 図鑑で見た セミの1齢幼虫とか2齢幼虫などといった まだ白いヤツ(実は激レア!)が乗っかっておりましたので、まだまだ 何年もしないとセミにならないから元に戻しておいた方がいいねと諭して埋め直しました。

軌道修正の甲斐あってか その後は大収穫であり、二人で2〜3匹ずつ分け合って持ち帰りました。 珍しがって あんま触りまくるとセミになる時に手足が折れてて 上手にセミになれないからと、注意を促しましたが 彼に真意が伝わったのかどうかは判りませぬ。 たった3日間だけの友達でしたので。





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