【散文気分】 - 2012/07/29 Sun -



正確なタイトルを覚えておりませんので説明に難儀しようとしております。
あるマンガ作品の単純な風刺や嘲笑ではなくてですね(中にはあるようですな)、主に哲学的な角度からその作品を ヒモといてみてから、論理的再構築を図るといった取り組みの ”サテライト出版物” がありますでしょう?  ご存知ありませんか? かく言う私も手にとってじっくりと読んだ経験など無いのであります。 磯野家のなんちゃら とか。

例えば自分なりに思い入れの強い作品であったならば、作品は作品の在るがままに留めておきたいとの 心が働くのは、広く一般的に周知されている心情なのではないでしょうか。 自らが属する年代にもよるとは 思いますが10年後に再見してみた際にも同じような心で読み通せるのかどうか、もしくは更に深く熟読するに到って ゆくのか。 または作品と自分が既に ”枯れた間柄” となっている場合もあるのでしょう。 ”読んでも もうツマラナイ” と言うのとは少し違うのです。 その例は失礼ながら割愛済みです。 あくまでも自分と その作品の関係性が ”枯れて” いるのです。

さて、そのような関係性に気付かされた時にヒトはどうするのでしょうか。 やはり初めから終わりまでひと通り 読み通してみるのでしょうか。 それとも かいつまんで拾い読みしていくウチに ある時点から熟読体制へと 移行してゆくのでしょうか。 久々に開いてみたけれど特に読む必要は無さそうだわね… と、探し物か 片付けだかの作業へと舞い戻ってゆくのかもしれません。

申し上げたいのは もしも ”枯れた間柄” を感じた時についてなのです。
ちょっとだけお話を戻しますが、冒頭のような出版物(風刺・嘲笑系じゃない方)に見られる手法を使ってみて ですねぇ、別に出版のススメなどしやしませんが、ほら。 何かのキッカケでその作品のある場面や ヤリ取り なんかをふいに思い出したりすることがありますでしょう? それがどのようなキッカケであったのかにまで 言及しませんが、まさしく そんな時にヤってみるのですよ。

キッカケ随時のような厳密性などは問いません。 あとから 『 あの時アレ思い出しちゃったのよねぇ…』 といった具合に ”その作業” を先送りすることだって可能なのです。 ただし戻って行けない場合には ”悶絶する” ほどの苦痛を味わう可能性もあります。 注意と工夫が必要です。 そして行き着いた その結果を他人に話して面白いかどうかは場合によりますでしょうし、何よりもご自分のための ”考える時間” なのですから、若手の芸人さん方のようなネタ探しや発掘などをススメているのではありませぬ。

では何を? と訊かれましても実は少々困ります。 それを試してみた際にご自分の中になんらかの掘り下げ 作業と、それに伴うなんらかの広がりが現れてくる様をお感じ取り戴けたならば、もはやコレ以上の説明は 無用なのでしょう。 それでも重ねて 『 では何を? 』 と問われる方々におかれましては、そのような ツマラナイ時間に踏み入ること無く、日常へお戻りくださるのが賢明かと、このようにしか申せませぬ。  ”W何を?” に対処するチカラは今の私になど具わっておらぬのかもしれませんから。 いえ、この先にも。





   あたしと 五代くんじゃ、

   体つながったって 心バラバラだもん。

   なんにも なかったのと 同じよ。 (手をパタパタ)


ささいな誤解からコゲ付きかけていた ”焼きもち” が、その寸前でツマミ上げられようかといった矢先だったのでした。  が、どういう引き合わせなのか 偶然に偶然が重なった結果、その二乗くらいのインパクトを放って ”焼きもち” をバーナーで炙り始めるのです。

上記の能天気で野放図な発言とは、そうした半ば炭化しかけた ”焼きもち” を救済しにかかった発言 なのでした。 恐ろしいコトにバーナーで炙り始めたのも… まぁ彼女の行動が発端ではあるのですが、先の発言とは それを取り繕うようなモノではないハズなのです。 コマの発言をもう一度お読みになってみてください。  ね、ゼンゼン取り繕われていないでしょ。 それどころか隅っこの方で聞いている ”焼きもち” が、今にも 炭化して 焼き網の目から崩れ落ちそうなほどに ワナワナしているじゃありませぬか。

そう。 ”焼きもち” の最大の延焼要因は ”焼きもち” 自身にあるコトなどは、”焼きもち” をめぐる 登場人物たちはもちろん、作者と読者の間にも了解事項として認知されておったのです。 バーナーで自らを 炙ったのも ”焼きもち” 本人なのですが、周囲のみんなで温かく見守ってきたのでした。 もちろん ”焼きもち” ですから不用意に触るとヤケドします。 不幸にも二人の登場人物(♂)が最後の… 少し手前までヤケドしっぱなし でしたから。

私が上記の発言を救済と例えたのはそういう意味なのでした。

◆ 『 めぞん一刻 』 第14巻 からの一コマ ◆












問い) ブドウ球菌とサルモネラ菌の食中毒で潜伏期間が長いのは?

いやはや、ちょっと疲れますただ(汗
ホントはテキトーに時間を置いてから読んでみてぇ、ほいで書き直したりすりゃあ いいんすよねぇ。





答え: サルモネラ菌 (五代くん愛用の保育士試験問題集より引用)




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